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Brooks English その8 前編
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 ブルックスブラザーズ 1930年代のウインドウ・ディスプレイ
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       ブルックスブラザーズ 1939年の広告

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 ブルックスブラザーズ 1950年代のウインドウ・ディスプレイ
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     ブルックスブラザーズ 1966年のカタログより
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     ブルックスブラザーズ 1976年のカタログより
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今回取り上げるのは、「ホワイト・バックス(White Bucks)」です。

現在「ホワイト・バックス」は、ほとんどカーフのスエードで代用されていることが多いですが、本来は、バックス(Bucks)=バックスキン(Buckskin)という名の通り、白の雄鹿の革の銀面(表面)を削り起毛させた革でつくられた、カジュアルなオックスフォード(短靴)のことを指しました。



「ホワイト・バックス」が履かれ出したのは、1880年代のイギリスで、オックスフォード大学の学生がスポーツ観戦に好んで履いた白革短靴、俗に言う「オクソニアン・バックス(Oxonian Bucks)」がはじまり、と言われています。

1880年代と言えば、独仏戦争(1870年)でフランスが負け、流行の中心が産業革命の進むイギリスに移った時代であります。

本来はクリケット用のコンビの短靴がリゾート用に履かれ出し、また、ゴム底の布靴(現在のスニーカー)がスポーツ用に履かれ出したのも、この時期でもあります。



ところで、「ホワイト・バックス」に関しては、何つ~か(笑)、「アンツーカーソール」のものが多いですよね。

「アンツーカー」とは、テニスのクレーコート用の、レンガ(Brick)などを粉砕してつくられた赤褐色の土のことで、何となくテニスとの関連を想起させるのですが・・・

それを補完するわけではありませんが、「ホワイト・バックス」に関しては、もともとはローン・テニス用シューズだったという話も読んだことがあります。

1870年代のそれは、白い革のアッパーにレンガ色のラバー・ソールが特徴とのことでした。

・・・う〜ん、でも、ローン(芝生)コートとアンツーカー・コートでは、全然違いますよね。

ソールの通称名から起源を考えるのは、無理がありますか。(笑)
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   1894年 オックスフォード大学 ローン・テニスの風景
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         この画像は、オマケです。(笑)


話を戻しますと、やがて「ホワイト・バックス」は、上流階級紳士の船遊びや、海浜用のスポーツ靴としても履かれ出し、1910年代にも流行しています。

そしてそれは、海を渡ってアメリカにも伝播し、ヘミングウェーやフィッツジェラルドの時代には、洒落者たちにより、麻のスーツやホワイトフランネルのパンツとコーディネートされ、リゾートライフで活躍します。

また、1920年代から50年代にかけて、アメリカのアイビー・リーグの学生間にも広まっていったのは、ご存知の通りです。
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     ブルックスブラザーズ 1915年のカタログより
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白い鹿革の靴とツー・トーンの靴が、この時代のリゾート・ウェアとして一般的になっていたようです。
by yabushun | 2013-06-14 21:30 | SHOES | Comments(0)
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