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ポップ吉村
TVで、映画「世界最速のインディアン(The World's Fastest Indian)」(2005年)が放映されておりました。

何度か観たことがある映画なのですが、またまた観てしまいました。

1960年代、ニュージーランドの田舎町に住む67歳の男(アンソニー・ホプキンス)が、愛車のオートバイ(1920年型インディアン)で、世界最速記録に挑む・・・

こんな内容なのですが、毎回、バイクの改造シーンに反応してしまい、ついつい、最後まで観てしまうのです。

基本的に、こういう世界、好きなんですねぇ~。
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で、この映画を見終わった後、私の頭の中は、毎回「ポップ吉村」が充満するのです。

我ながら、この判で押したような思考パターン、笑えます。(笑)



ポップ吉村をご存知でしょうか?

プライベーターだった頃に、既にホンダのワークス・チームを打ち負かし、あげくはホンダからパーツ供給がされなくなるという嫌がらせまで受けた、伝説的な4サイクル・オートバイのチューニング技術者、吉村秀雄氏のことです。

詳しくは、ウィキペディアか何かで調べて下さい。(笑)
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丸一日を費やして、2/100mmという神技的な精度で、カムシャフト1本を削り出した、ポップ吉村。

彼が仕上げたバイクの仕様とは、如何なるものであったのでしょうか?

あるホンダ・クラシックのエンスージアストが入手した1960年代のCB72レーサーが、ポップ吉村チューニングであったことが判明し、そのエンジン分解写真が、雑誌(1995年発売)で公開されていました。
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当時、ヨシムラでは、オリジナルのピストンは製作しておらず、CB350のノーマル・ピストンを加工して使用されていたようなのですが、この写真(右)を見ると、尋常じゃない軽量加工がなされていることが分かります。

まぁ〜、こういうの見ると、私、猛烈にブルブル来ちゃうタイプなんですね。(笑)
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外周をナイフシェイプ型にされ、芸術的な磨きがなされたクランクシャフト。

もう、これは、鼻血ブーですね。

でも、私ぐらいの年齢で鼻血出すの、良くないんですよね。(笑)



負荷(応力)がある程度以上大きくなると、表面の粗さ(凹凸)が切り欠き効果となって応力集中が生じ、亀裂発生の原因となり、疲労強度の低下を招きます。

これを防ぐため、表面の鋳造肌がなくなるまで研磨することが有効となるわけです。

この加工によって、同一負荷で使用すれば寿命が延び、同一寿命を狙えば、より大きな負荷がかけられる、という理屈です。

パーツの軽量化、潤滑に対する効果も、当然期待出来ます。
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クランクを別の角度から。

軽量バランス用に打ち込まれたアルミブッシュは、高回転時におけるオイルの撹拌抵抗を減らす役割を果たしているのです。

この時代に、ここまでフリクション・ロスの低減を重要なテーマにしていたことは、驚異的であります。
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これは、ミッション・ギア。

本来4速ワイドギアが標準のCB72に、5速のクロスレシオを組み込み、そのギアの全ての歯側面に、バフ処理が施される凄まじさ!



1960年代、「月刊モーターサイクリスト」に連載された、吉村秀雄氏によるチューニングに関する記事は、凄い反響を呼んだらしいです。

それは、CB72開発陣も参考にするほどの、傑出した内容であったと言います。

削る、切る、穴を明ける、がヨシムラ・チューンの三原則であったわけですが・・・



以上、映画「世界最速のインディアン」観たら、毎度繰り返す、私の思考パターンのお話でした。(笑)
by yabushun | 2013-01-27 21:31 | CAR | Comments(0)
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