ブログトップ
You ain't heard nothin' yet!
yabushun.exblog.jp
<   2014年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧
南州太郎

       南州太郎「おじゃまします」1968年

       作詞/いわせ・ひろし 作曲/森川登
by yabushun | 2014-03-31 20:45 | Comments(0)
男性用を着る女性 その1
ブルックスブラザーズのメンズ(またはボーイズ)ものを女性が着用する「裏技」は、1949年のピンクのポロカラー・シャツが有名ですが、それ以前の昔から、例えばカレッジでは、シェットランド・セーターやポロ・コートなど、女性が好んで男物を着るというスタイルが、意外とあったようです。

一方、女性向けの製品は一切扱わない姿勢を固持して来たブルックスブラザーズが、1949年、女性向けバージョンのピンクのポロカラー・シャツを導入した際、当時社長のジョン・C・ウッドは、

「ウィメンズ・アイテムはこれだけです。私たちはウィメンズ・ウェアを扱うつもりはありません。これが限界です。」

と話しております。(笑)

ちなみに、同社が本格的に婦人専用の商品を展開し始めるのは、1966年辺りからだと思います。(※注1)

それ迄、女性客とは「内密に取引」していたワケです。(笑)
c0214126_16481312.jpg
「VOGUE」誌(1954年)より

ブルックスブラザーズ製のシルク・ローブを纏っています。

この時代、女性用はなかった筈なので、つまり、男性用ってコトですね。
c0214126_16482595.jpg
「VOGUE」誌(1954年)より

ブルックスブラザーズ製、プリーテッド・フロント&ダブル・カフス・シャツ。

コレも良く見ると、驚くべきことに、男性用なんだな。(※注2)



モデルは、Lillian Marcuson。

共に有名な写真なのですが、日本では余り取り上げられて来なかった気がしましたので、アップしてみました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(※注1)

重大なミスを犯したと思われます。

「本格的に婦人専用の商品を展開し始めるのは、1966年辺りから」

と記しましたが、自分が持っている1950〜60年代のBBのカタログを改めてチェックした所、ケツの方に「FOR WOMEN」と書かれた頁が、出てくる出てくる。(苦笑)

恐らく、1949年、ピンクのポロカラー・シャツの女性向けバージョン販売以降、極限られたアイテムですが、女性用商品は存在した、というのが事実のようです。

自信たっぷりにウソを書いたことをお詫びするとともに、訂正させて頂きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(※注2)

「シルク・ローブ」の女性用は無かったと思いますが、「プリーテッド・フロント・シャツ」の女性用、何と、1955年のカタログに載っていました! ス、スンマセン(泣)
c0214126_1595247.jpg
c0214126_241725.jpg
c0214126_444941.jpg
c0214126_45230.jpg
#529がそれです。

1955年のカタログに載っているんですから、1954年「VOGUE」誌のモデルさんが着てるシャツも、女性用である可能性は非常に高いですね。

当時、ウィメンズものが無かったという思い込みと、写真を拡大して見たら、前立てが右前(右が手前)になっていて、アームホールの大きさも考慮した結果・・・これは大発見をしてしまったなと確信してしまったのです。(笑)

負け惜しみみたいですが、#530「button-down collar shirts」も、前立てが右前(右が手前)になってますよね。

基本的にはメンズものを、若干モディファイして、女性用としていたのでしょうね。

読者を、あっと驚かすウソを書いてしまったこと、重ねてお詫びするとともに、訂正させて頂きます。
by yabushun | 2014-03-27 18:30 | CLOTHING | Comments(3)
UNIVERSAL GENEVE Calendar Watch
ユニバーサル・ジュネーブの歴史を調べますと、1894年にスイス時計産業の集積地、ジュラ渓谷のル・ロックルで、ヌーマ=エミーユ・デコームとユリス=ジョルジュ・ペレ、この2人の時計師により設立された、デコーム&ペレ社まで遡ることができます。
c0214126_17303682.jpg
創業50周年にあたる1944年には、有名なクロノグラフ、トリコンパックス(Tri-Compax)を完成。

3カウンタークロノグラフに加え、月、曜日表示を備えたトリプルカレンダーに、ムーンフェイズ表示まで搭載した、このコンプリケーションモデルは、今でもクロノグラフ愛好家の間では根強い人気があります。

それは、超複雑機構という機能だけでなく、これだけの情報を美しくレイアウトした、デザインの素晴らしさも有るからでしょう。

余談になりますが、この手のヴィンテージ・ウォッチのベルトは、画像のような、昔は良くあったけど最近は入手しづらい、囲い込みステッチのヤツが、やっぱ良く似合いますねぇ。
c0214126_14294513.jpg
      アメリカの代理店
      THE HENRISTERN WATCH AGENCY.INC.
      1947年のクリスマス広告より


トリコンパックス(左下)で155ドル、カレンダーウォッチ・ムーフェイズ(右一番上)で95ドルと、当時ユニバーサルは、リーズナブルな価格で販売していたようで、まさに庶民のための複雑時計だったようです。

ちなみに、ユニバーサル社は、ゼニス、ジラール・ペルゴ、ジャガー・ルクルト、ヴァシュロン・コンスタンタンなど、錚々たるメゾンにも自社製クロノグラフ・ムープメントを供給していた実績があり、当時の同社の技術力、評価は、相当高かったことが窺い知れます。
c0214126_14161251.jpg
      UNIVERSAL GENEVE Calendar Watch


コレ、私が愛用しているユニバーサルです。

ケース径は35mm。カン幅19mm。

結構古い時計ですが、ツイード・ジャケットを着る時にとか、普段から、普通に使っております。

一見、クロノグラフに見えますが、ムーンフェイズ(ムーンフェイスと違いまっせ)を搭載した、トリプルカレンダー・ウォッチです。

トリコンパックスは、ええ値段しますからね。(苦笑)

そのトリコンパックスとは、カレンダーレイアウトが異なり、3時位置にポインター式デイト表示、12時側に小窓式の曜日表示、6時位置にポインター式の月表示とムーンフェイズ表示、となります。

1940年代を中心に製造(製造開始は1943年)されていたモデルです。

搭載されているCal.291自体は、1930年代に開発されており、恐らく1950年代まで製造されていたのではないかと言われています。

このカレンダー・ウォッチ、販売価格に対しコストがかかりすぎるということと、すでにトリコンパックスが市場で人気を誇った為に、短い期間で製造終了したようです。

現存するものは、年代的にもダイアルの劣化が激しくて、状態の良い、オリジナルのままのコンディションのものと出会えることは稀です。

私のカレンダー・ウォッチぐらいのヤレ具合でしたら、まぁ〜ええやんか的と言うか、今日の所は見逃しといてやるわ的コンディションではないでしょうか?(笑)
by yabushun | 2014-03-13 18:00 | WATCH | Comments(0)
機械式腕時計について
私が持っている腕時計の大方、または欲しい腕時計は、「アンティーク」とか「ヴィンテージ」と呼ばれる機械式時計です。

今回のテーマは、その厳密な時代区分法についてではないのですが、まず、その辺の所を、素人なりに整理する所から話を進めてみます。



そもそも「アンティーク(antique)」とは、フランス語で骨董品のことです。

語源はラテン語で「古い」を意味する「アンティクウス(antiquus)」で、19世紀後半頃までは古代ギリシャやローマの美術品等に対して使われた言葉だったようです。

どのくらい古いものが「アンティーク」とされるのかという定義については、1934年にアメリカで制定された通商関税法に「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」という記述があります。

これはアメリカの関税法の中での定めに過ぎなかったのですが、その後、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)、及び、WTO(世界貿易機関)がこの基準を採用したため、すべての加盟国が従っているというわけです。

つまり、「アンティークとは100年を経過したもの」と言われますが、この分類は、関税を課すか課さないかの税法上の都合で決められたものだったわけです。



「アンティーク」と言うには、おこがましいと言うか(笑)新しい物には、「ヴィンテージ(vintage)」「ジャンク(junk)」「ラビッシュ(rubbish)」といった概念、言葉が使われたりします。

「ヴィンテージ」の「vin」とは、フランス語でワインを指し、「age」は年齢、ワインの生産年を指し、元々は当たり年のワインのことを言っていました。

「ジャンク」に関しては、作られて100年未満のものを、そう呼んでいたわけですが、この分類は前述した歴史的背景があってのものだったので、最近では定義も曖昧になって来て、アンティーク業界では、アールデコが終わる頃のものまでを「アンティーク」と呼んでる感じです。

「ジャンク」と言えば、例えば「ヤフオク!」などでは、故障、破損していたり、正常に動作するか保証しませんよ!という意味合いで使われていますよね。

言葉の使われ方の違いを理解しないで、アンティーク業界用語をスクエアに当てはめて入札すると、正真正銘の、「下らない」「役に立たないもの」「がらくた」「廃品」を落札して、悲しい人、滑稽な人、でも憎めない人、になる危険があると言うコトです。(笑)



さて、前振りが長くなってしまいましたが、腕時計の「アンティーク」「ヴィンテージ」の定義はどうなっているのでしょうか?

腕時計自体の歴史が、実質的には100年ほどですからね。

日本アンティーク時計協会では「約50年前を一区切りとしてアンティークとして考える」とし、デジタル時計も含めて、50年前のもを「時計のアンティーク」として定義しております。

今から引き算すると1964年か・・・微妙やなぁ。

1920~30年ぐらいまでを「アンティーク」、それ以降を「ヴィンテージ」と呼ぶ人もいますしね。

私的には、呼び方、ぶっちゃけ、どうでも良いんです。(笑)

それより、「クォーツ・ショック」という言葉をご存じでしょうか?

田宮二郎が司会してたヤツ? そりゃ「タイムショック」です。

1969年、日本のセイコーが世界初のクォーツ腕時計(水晶発振式腕時計)である「アストロン」を発売したことから始まった、時計産業界の大地殻変動のことです。
c0214126_13415697.jpg
     クォーツ・アストロン 当時の価格は45万円。
    乗用車のトヨタ・カローラの42万円より高価だった。


追い打ちになったのが、1974年の石油ショックの襲来で、スイスの機械式腕時計ブランドは壊滅的な打撃を受けました。

20世紀半ばまで全盛を誇ったアメリカの時計メーカーも、ほぼ全滅してしまいます。

腕利きの職人達は次々に引退し、それは技術の継承が途切れていったことを意味し、以降のメーカーの機械化による現代化は、時計技師の技術レベルの低下だけでなく、時計作りにおけるトータリティーの哲学が失われていくこととなります。

第2次世界大戦を境にして、近代と現代という明確な時代区分がなされるように、腕時計の場合、1970年代のクォーツショック以前と以後、という時系列を念頭に置くことが重要だということですね。



で、ここからが本論になる筈だったのですが、次の機会に書くことにします。(苦笑)
by yabushun | 2014-03-05 12:12 | WATCH | Comments(5)