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カテゴリ:SHIRTS( 8 )
ポロカラー・シャツ その6
今回は、1939年から1955年までの資料を並べてみました。

ブルックスブラザーズの自社工場生産製品=「オウンメイク(Own Make)」とは、「Made in our own workrooms」から生まれた言葉ですが、その証である「Makers」ネームは、いつ頃からブルックス社のポロカラー・シャツに入ったのでしょうか?
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1939年のカタログ(クリックすると大きな画像が見れます)


襟の小さいBD=クリフォード・シャツ(Clifford shirts)は、1960年登場ではなく、もう既に存在してたんですね。

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1939年の広告


この時代の織りネームは、どんな感じだったかと申しますと・・・
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1940年代以前と思われるポロカラー・シャツの織りネーム


1946年 ジュリアス・ガーフィンケル&カンパニー(Julius Garfinckel & Co.)に売却され、ガーフィンケル・ブルックスブラザーズ・ミラー&ローズ社(Garfinckel, Brooks Brothers, Miller & Rhoads, Inc.)傘下となったブルックスブラザーズは、同年、パターソンとブルックリンに工場を設立しています。

以降、織りネームの下段の文字は、「New York」から「Makers」に変わっていったと思われます。

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1948年のカタログ(クリックすると大きな画像が見れます)

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1949年製と思われるポロカラー・シャツの織りネーム

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1951年のカタログ(クリックすると大きな画像が見れます)


上の1951年カタログの、ポロカラー・シャツの画像を拡大して、織りネームの下段の文字に注目してみます。
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#162 何となく「New York」かな?
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#165 こりゃ「New York」ですね。
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#167 読めまへん。
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#168 おお、間違いなく「Makers」だ。

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1953年のカタログ(クリックすると大きな画像が見れます)


織りネームの拡大は、もう邪魔臭いのでヤメますが、この時点(1953年)では、全て「Makers」に統一されてるようです。

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1954年のカタログ

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1955年のカタログ(クリックすると大きな画像が見れます)
by yabushun | 2014-07-20 06:50 | SHIRTS | Comments(7)
ポロカラー・シャツ その5
ブルックスブラザーズの「オウンメイク」のポロカラー・シャツに、胸ポケットが付いたのは、いつなのか?

kenaoki様が、クリーニング屋で出会ったトーマス・デイヴィス氏に尋ねられたところ(笑)、1969年か1970年ということでしたが・・・

凄い記憶力です!

間違いありません。1969年でした。
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1968年 春 のカタログ

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1968年 xmas のカタログ

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1969年 春夏 のカタログ

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1969年 秋 のカタログ

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1969年 xmas のカタログ
by yabushun | 2014-06-28 07:47 | SHIRTS | Comments(21)
ポロカラー・シャツ その4
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ブルッックスブラザーズ大阪梅田店で行われた、創業195周年記念の催しの際に注文した、ガーランド・ファクトリー製作のシャツが出来上がって来ました。

白オックフォード地のポロカラー・シャツが3枚です。

「何の捻りも、ないやんけ〜」と言われると嬉しいのですが(笑)、折角だからと、胸ポケットは無しにしました。

私が持っているポロカラー・シャツのイメージは、ゆったりとした身頃ですので、注文時は現行の「トラディショナルフィット」以外の選択肢は、あり得ませんでした。

「エクストラスリムフィット」なんて、換骨奪胎した別の代物と思っています。

あんなもん、売るな、とさえ思っています。(笑)

胸ポケットに関しても、実は、「そんなもん、要らんやろ〜」派だったのです。
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これは、まだ下ろしていない、下ろす勇気がない(笑)、6つボタン時代のポロカラー・シャツのデッドストック。

胸ポケットはありますが、「それが、どないしたね〜ん」ですね。(笑)
by yabushun | 2013-12-27 19:45 | SHIRTS | Comments(0)
フォーマル用のシャツ 夜間編
夜間のフォーマルウェアの正礼装は「テイルコート(イヴニング・ドレス・コート)」で、準礼装は「タキシード(ディナー・ジャケット)」です。

では、それぞれ、どんなシャツを着用しなくてはならないのでしょうか?

何故かこの質問、よくされます。

ボクで良ければ・・・(笑)
以下、大雑把に整理してみました。
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「テイル・コート」には、スティッフ・ブザム=俗に言う「イカ胸」で、ボールド・ウイング・カラーのシャツを着ます。

「イカ胸」部分は、リネンまたはコットン・ピケと呼ぶ目の粗い生地が用いられます。

ボールド・ウイング・カラーとは、ウイング・カラーの一種で、前折れ部分が極端に大きな立衿のシャツのことです。

袖はシングル・カフ。

着用にあたっては、白金やパールのスタッズ・ボタン、カフ・リンクスを使用します。

硬く糊付けするのが決まり。

当然、白いボウタイ(ホワイト・タイ)を結びます。
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※カラーは、堅さの点で、やはり取り外せるものが有利なようで、ブルックスブラザーズは未だにこのタイプを取り扱ってます。偉い。

※一般的に「テイルコート」を着る機会は、勲章(「男の勲章」という意味ではありません)を貰うようなコトがない限り、まずありません。


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次。
「タキシード」には、ウイング・カラーまたはレギュラー・カラーで、プリーテッド・ブザム=胸にプリーツが入った、俗に言う「襞胸」の白シャツを着ます。

袖はダブル・カフ。

着用にあたっては、黒のオニキス等のスタッズ、カフ・リンクスを使用。

黒のボウタイ(ブラック・タイ)を締めるのが原則。
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※ウイング・カラーの方は、首が極端に短い人には向きませんね。
ペンギン男みたいになります。

※レギュラー・カラーの方は、フォーマルさで劣って見えるかも知れませんが、格が落ちるワケではないようです。
着心地はこちらの方が楽。
コレ、ウインザー公が発明したものらしいですね。

※「イカ胸」のピケ、「襞胸」のプリーツは、裾がスラックスのウエストバンドより下にいってしまうものは駄目で、座ったり屈んだりした時、シャツが曲がってしまうようです。
by yabushun | 2012-06-25 05:53 | SHIRTS | Comments(0)
ポロカラー・シャツ その3
ひつこく(しつこく)追求します。

ちなみに私は、決してオタクではありません。根が真面目なだけです。(笑)

MEN'S CLUB BOOK-NO.2「THE SHIRT」(初版1984年)で、まだ6ボタンだった時代のブルックスブラザーズのポロカラー・シャツが特集されていました。

最近出た「復刻モデル」との比較する時の参考になると思いましたので、画像をアップしときます。
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織りネームがショルダー・ヨークの補強を兼ねています。
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衿回りの前立てのゆるみに注目。ちゃんと第1ボタンを留め、ネクタイを締めると、衿が絶妙なロールを描くのです。

胸ポケットのV字ステッチも、ブルックス独特のもの。
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ブルックスのシャツの特徴は、ブラウジング・ルックと呼ばれるもので、アーム・ホールも大きく、ウエストを絞らないストレートなラインで、ボディがかなり大きめにつくられていますが、前身頃を小さくとってゆとりを分散させたり、袖も袖口でつめる等の処理がなされいます。

前身頃と後身頃もズラして袋縫いされていたりと、手に取ってチェックしていくと、様々な工夫がされていることに驚かされます。

現行のトラディショナル・フィットは人気ないようですが、シャツは適度なドレープ感があった方が美しいもの、だと思うのですよね。
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独特なロール(フル・ロールと呼ばれる)をつくる衿の秘密は、衿の大きさとボタン位置関係。

ボタン位置の決定工程は、熟練の限られた職人が特殊工具を使って、経験と勘により決めていったらしい。

前立ての第1ボタンから第2ボタンの独特の広さが6ボタンの特徴。

前衿ボタンの位置も考えられていて、ボタン・ホールの端に来るようになっているのです。
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センター・ボックス・プリーツ付き。衿の後のボタンやハンガー・ループは付いていません。

ショルダー・ヨークは、比較的高い位置にとられています。
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      剣ボロ・ボタンはなし。裏側の処理も丁寧。
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独特な位置にあるカフ・ボタン。こんな位置に付いているシャツは、他にありませんね。

袖とカフの縫い合わせは、熟練した職人の手作業により、きちんと折り畳んだプリーツではなく、一見無造作に縫い付けられています。(笑)

分解すると、丁寧な袋縫いがされているのがわかります。これは、ブルックスブラザーズ京都店のTさんに教えていただきました。
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          1981年秋冬のカタログより
        何を言いたいか、わかりますよね?(笑)


「MEN'S EX」2011年9月号のブルックスブラザーズのシャツの解説では、かつての「346」を「高級ライン」という書き方してましたが、あれじゃ〜誤解する人が出て来ると思います。

織りネームに「MAKERS」と記された「Own Make」と呼ばれる商品群こそ、完全自家工場による、手仕事の要素が多数入った、最高グレードのものになります。
by yabushun | 2011-08-25 19:41 | SHIRTS | Comments(2)
ポロカラー・シャツ その2
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※1896年、創業者の孫にあたるジョン・E・ブルックスがイギリスでポロ競技を観戦していた際、選手の襟が風に揺れないようボタンで留められているのを見て、このデザインのヒントを得てBDのポロカラーシャツを世に送り出す。

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※1915年、マディソン街346番地へ本店移転。

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     1916年 カタログには「ポロ・シャツ」と表記。

1920年代以前のシャツは、デタッチャブルカラー(デタッチトカラー)が一般的だった。

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 1938年 バック・センター・ボックス・プリーツが確認できる。

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             1939年

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             1943年

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※1946年、パターソンとブルックリンに工場設立。

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             1947年

※1960年、ロングアイランドシティ工場設立。

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        1960年 襟の小さいクリフォード



ところで、ブルックスブラザーズの資料に関しては、青山店にゴソっとある筈なんですが・・・

昔、NY本店で、2部以上あるカタログや資料の中から譲り受けて来たと聞きました。

1904~5年ぐらからだったと思うのですが、相当古いものがあります。

トム・ブラウンによるブラックフリースも、昔のアーカイブにあるものを基本にしているとのこと。

貴重な歴史的資料でもあり、アイデアの宝庫でもあるのでしょうね。
by yabushun | 2011-08-23 16:10 | SHIRTS | Comments(3)
INDIVIDUALIZED SHIRTS
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今年はインディビジュアライズド・シャツ(Individualized Shirts)が設立されて50周年とのことです。


インディビジュアライズド・シャツは、1961年マンハッタンの対岸ニュージャージ州アンボイで、カスタムメイドの専門ファクトリーとして創業。

2003年までブルックスブラザーズのカスタムシャツ部門全て手掛け、現在も全米の様々な専門店、ブランドのカスタムシャツのOEM生産を行っており、カスタムメイドシャツの分野ではアメリカ国内シェア1位とのこと。

顧客リストには著名人も多く、創業以来一貫して、熟練した縫製スタッフにより、アメリカ国内生産を続ける数少ないシャツメーカーです。

ここのBDシャツの衿の形、ロール具合は、文句なく格好良いです!


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  ↑50周年を記念してつくられた61年当時パターンの限定生地。
  他にもあります。

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       ↑こちらのマドラスは新入荷の生地。
       ぐっと来る柄ですね。
by yabushun | 2011-03-18 15:16 | SHIRTS | Comments(7)
ポロカラー・シャツ その1
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先々週の10月9日、ブルックスブラザーズ神戸店の10周年記念パーティーに行って参りました。

とても楽しい夜を過ごさせていただきました。

神戸店の馴染み客でもない私なんかまで招待していただき恐縮していたのですが、招待状には「男性はボウタイ、女性はスカーフもしくはショールのいずれかを身につけてご来場くださいますようにお願い申し上げます」との一文が・・

念のため店長に電話で確認したところ、他の方は無理にとは言わないが、私は許されないとのこと。(笑)

まぁ~こういう機会でもなければ、なかなかボウタイする機会もないし、たまには良いモンですね。

当日のスタッフ皆様の素敵なもてなしに、あらためて感謝です。
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さて、ブルックスブラザーズと言えば、ブランドの代名詞にもなっているポロカラー・シャツ(BDシャツ)に関してですが、現在「Makers」ネームの入った自社工場生産製品の大方はオックスフォード生地のものだけになってしまいました。

そのオックスフォード生地も、タグに「IMPORTED FABRIC」の文字が入る日本製某社の生地になってしまいました。

以前のオックスフォード生地は、ブルックスブラザースへ100年以上に渡り独占販売してきたダンリバー社の、ウエイトのある重厚な生地材であったのですが、そのダンリバー社が2006年に倒産してしまい、今ではブルックスのカスタムオーダーシャツを手掛けていたインディビジュアライズド社の在庫のみになってしまいました。
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          1980年のカタログより


柔軟性、吸湿性に優れ、独特の素材感であったブルックスのシャツは「スーピマ・コットン」の超長綿が用いられていることで有名でした。

最高級の品質を誇るアメリカ産綿花の「ピマ・コットン」から、さらに厳選された品質のものを「スーピマ・コットン」と呼んでいたようです。

「スーピマ」の「ピマ」は、ピマ族という先住民族の部族名に由来し、「スーピマ」の「スー」は「スペリオル(上質)」の略語で、つまり「スーピマ・コットン」とは「スペリオル」な「ピマ・コットン」だということです。
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生地が「IMPORTED FABRIC」になったとはいえ、それ以外はアメリカ製であることを守るブルックスのポロカラーシャツは、現在ノースカロライナ州に拠点を置く「ガーランド」というシャツファクトリーで製作されています。


30年以上務めているベテランたちがいるこの工場の存在は、今では大変貴重だと思います。
by yabushun | 2010-10-25 19:03 | SHIRTS | Comments(5)