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22-A ホーンの設置法
今回は、Western Electoric(以下「WE」と略します) 22-A ホーンのセッティングという、ごくごく一部のオーディオ・オタク用ネタなんで、興味ない方は読み飛ばして下さい。



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Western Electoric 22-A
ステージ用メタル製カーヴドホーン、555レシーヴァー用。
カヴァレッジ・アングルは、水平20度、垂直40度。
外形寸法は、全幅28インチ(71.1cm)、全高35インチ(88.9cm)、奥行27インチ(68.6cm)、重量40ポンド(18.12kg)。



かつて「Stereo Sound 」誌内で連載されていた「ザ・スーパーマニア」。

その記念すべき第1回目(1979年秋号 No.52)に登場したのは、郡山のワイドレンジクラブでした。

そして、「ザ・スーパーマニア」第2回目(1980年冬号 No.53)に登場したのが、(株)カンノ製作所社長の菅野省三氏だったんですね。
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カンノ製作所 菅野社長の装置


上段外側が、WE 555を2個装着したダブル・スロートのWE 12-AホーンとWE 597トゥイーター。

上段内側が、カンノ製22-Aホーンで(トゥイーターはカンノ製597?)、下段左右にあるのが、YL D1250を装着した6.5mの低域用コンクート・ホーン。

床に転がっているのは、WE 594ドライバーとWE 24-Aホーンに、WE TA-4181-A 46cmウーファー。

タバコを置くとか(笑)、人が立つとかしないと、22-Aホーンが可愛く見えますね。


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カンノ製作所 N氏の装置


「無線と実験」誌の「Hi Fi追求リスニングルームの夢 No.389」(1997年8月号)では、同じカンノ製作所の、N氏の装置が紹介されておりました。

カンノ製597トゥイーター、WE KS-6368ホーンにWE 555、WE 22-AホーンにWE 555、WE TA-4181-AウーファーにWE TA-7395タイプのショートホーン・バッフル、という4Way構成。

22-Aホーンがカンノ製でなかったのが、軽く衝撃でした。(笑)



で、ここから今回のテーマ、22-Aホーンのセッティングに関するお話に突入です。
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上の画像は、「Stereo Sound 」誌内の連載「スーパーマニア」No.25(1985年秋号 No.76)で紹介されていた、農学博士K氏の装置です。

室内の調度品、趣味が良いですね。

センターは3Dウーファーで、エルタスKS12004ウーファーが取り付けられた、2.5mのコクリート・ホーン。

左右にWE 555を装着したWE 22-Aホーン、WE 597トゥイーターという構成ですが、22-Aホーンの向きに注目して下さい。

最初にご紹介した2つの画像とは違い、90度向きが変えられています。



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これは22-Aホーンを使用した、WEのワイドレンジ・システム「#6 TYPE SYSTEM」の資料 (1936年)で、TA-4151等のウーファーを装着するTA-7331-A バッフルが組み合わされています。
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TA-7331-A バッフル内部


TA-7331-A バッフルの形状が物凄く変わっていますし、ホーンとバッフルの間に設けられた「サウンドテックス」と呼ばれるドレープの存在が、実に悩ましいのですが・・・(笑)

この資料でも、22-Aホーンが90度横に寝かせて吊られているのが、確認出来ると思います。

こういう画像を見ると、位相合わせに関しても気になって来ると思われますが、それはまた別の話。王様のレストラン。(笑)


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上の2つの図は、「無線と実験」誌で、池田圭先生が連載されていた「音のレプリカ」No.22 ホーンの舳先物語(1) (1988年12月号)からの転載です。

22-Aホーンの設置の仕方による、指向特性の変化とカヴァー・エリアの関係を表しています。

『ところで僕自身も実行していないが(その事情はいずれお話しする)、人様には是非この横倒式の配置をおすすめしているが、実景は殆ど見かけたことがない』

と書かれていましたが・・・先生!22-Aホーンを吊り下げてる私の場合、横倒しにするのは、鉄製アングルを作り直す必要があり、そない簡単な話やないんです!(苦笑)


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これも「無線と実験」誌からの転載で、多分、同誌が初めて「Western Electoric特集」をやった時(1982年7月号)に出てました。

垂直面の指向性の良い方を水平に置くセッティング方法を、WE社が示しているものです。



以上、22-Aホーンを3次元的な思考で設置しませんか?というお話だったんですが・・・殆どの方には、何〜の興味もない話でしたよね?(笑)
by yabushun | 2014-10-03 03:23 | AUDIO | Comments(7)
Commented by プリウス at 2014-10-03 22:11 x
yabushunさん、こんばんは!!

ありがとう御座います!!

”ごくごく一部のオーディオ・オタク”です!!(笑

いにしえの技術者は、色々な実験で最高の音質を作り出す努力をしていたのですね!
・・広いお部屋だと尚更大変だったでしょうね!!
・・勉強になりました!!

PS
リー・ワイリー・・・大ファンです!!
Commented by yabushun at 2014-10-04 02:45
どうも、プリウス様!
22-Aホーンを導入されたことが何か凄く嬉しくて、アップしました。(笑)
すぐに満足出来る音出しされる所は、流石ですね。
私が導入した時は、角度によっては耳が潰されると思う程の強烈な音が出たりして、苦労しました。
また、立派な音で鳴っていたALTEC 515Bのダブルが、全くつながらず、真剣に悩みました。
スピードが全然違うんです。
結局、ウーファーも励磁型になりました。

あと、カールホーンに位相合わせなんて関係ないという方がいますが、そんなの真っ赤なウソです。
現に、(驚くべきコトなのですが)WEによる細かい指定があったりします。
自分では最初、Accuphaseのデジタル・チャンネル・デバイダーのディレーを使ったりもしましたが、すぐに実物を5mm単位で動かしてのカット&トライに変更しました。

感慨深かったのは、ウーファーとのクロスが、300Hz、6dB/oct の同相接続という、WEの指定通りが一番良い結果だったということです。これは555以外のドライバーだと、ちょっと怖い数値ですよね。
Commented by yabushun at 2014-10-04 02:46
私の意思と関係なく、ヤフオクで入札クリックを繰り返す、悪いこの指は、きっと「あの頃のステレオ」の悪影響でしょう。(笑)

Grundigは、ヤフオクを通して、「オーディオ・他 雑感」のGrundigさん=S様から購入致しました。(笑)
(S様もVictor製の22-Aホーンを使用されていたんですよね。)

ちゃんとした音が聴けるようにしようと色々試しましたが、結局、S様のブログ記事通りのコトをやりました。(笑)
フェルトを使ったり、適度にバック・プレッシャーをかけるなど、問題の把握の仕方や解決方法など、実に当を得てるなと感心致しました。
Commented by プリウス at 2014-10-04 05:37 x
yabushunさん、おはよう御座います!!

それは奇遇ですね!!

師匠手作りのホーンは、Sさんのビクター製22Aホーンから型紙を作らせていただいたのです。
・・Sさんは、現在ヨーロッパのフルレンジで楽しんでおられますね!
レンコL75によるハウリング対策にゴム吊りを考案されたのは、Sさんで、
池田先生宅へ持ち込み実験した際に、池田先生が大層気に入って、差し上げたそうです。

最近、お会いしていなにので連絡してみます!!

私もウーハーのモーショグラフが無かったら、繋がりは難しかったと思います。
・・師匠はそれを知っていたのでしょうね!

300Hz、ー6dBはいずれ実験します!
Commented by yabushun at 2014-10-04 20:34
プリウス様、そうなんですか!
何か、つながっちゃいましたね!(笑)
どうも、郡山周辺とご縁があるようです。
ダイヤトーン贔屓の方が多いのには驚かされますが。(笑)
Commented by ykenk at 2014-10-14 20:41 x
はじめまして。この、横置きのポーラーパターンデータ、実は探しておりました!当方、21A+555で設置方法を検討中でしたが、上においたり、床に直においたりすると、結構指向性があるのです。聞こえ方もちがってきますので、横置きを検討しておりました。やはり、16Aと同じようにおいた方がよいようですね。チャレンジしてみます。
Commented by yabushun at 2014-10-14 22:18
ykenk様、はじめまして!
21-A ホーンとは非常に珍しいものですね。
22-A より、開口面積が広く、ホーン長も長く、より使いやすそうですね。
16-A と同じようにと言われると、今更ながら成る程と思いました。
横倒しやられたら、感想、是非ご報告下さい。
今後とも宜しくお願い致します。
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