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自作ネットワーク
昔々、とあるVespa専門店を訪れた際(かつて私は、Vespaにも凝っていた)、店の軒先で、水冷エンジンが組まれたVespaを発見した時のことです。

パッと見は、スクラップにしか見えないような、かわいそうな状態で置かれていたのですが、巨大なチャンバー・マフラー、風防に取り付けられたラジエーター、ニーホールドの為のダミータンク、補強ボディー・バー等々、あらゆる所に手が加えられたバリバリのレーサー仕様だったのです。

こういう逸脱したものを見ると、どうしても興奮してしまう私が、好奇心ギンギン状態で質問すると、店主は、

「何度やっても水漏れするんだ。もう二度と手を染めないよう、戒めに置いてるの。」

と、茶目っ気タップリに答えてくれたのでした。(笑)

私は学びました。

追求するものがある時、家族には、「もう二度としません」という擬死ポーズを見せる必要もあることを。(笑)



話はここから本題です。

私が住んでる家の居間には、オーディオ装置があるのですが、スピーカーの後ろは、いくつもの電源用変圧トランスや、励磁電源など、色々なものが散在しています。

また、何の為に、いつ作ったのかも忘れた(笑)、スピーカー用ネットワークなんかも転がっていたりして、まるで悪の巣窟のようで(笑)、自分でも余り立ち入らないようにしています。

しかし、先日、カラスが二羽、電線で感電死して、近隣一帯が停電になった時がありまして、装置チェックの為、久々にスピーカーの後ろに行くことに。
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まず、こんなもんが出て来ました。(笑)

以前、ALTEC A5と、それをダブル・ウーファー化した装置で聴いていた時があるのですが、その時に自作したスピーカー・ネットワークです。

基本的にはALTEC の純正ネットワークのままで、回路もオリジナルの、クロス500Hz、12dB/oct を踏襲、コイル部のみ交換したものです。

色々やってみましたが、やはりウーファーのインピーダンス補正は外さない方が宜しかったです。

ちなみに、ALTEC のネットワークはJBLのそれとは違い、理論通りの数値で作られています。

高域ホーン部には、鉄芯コイルを使うのは抵抗があり、デカい銅箔空芯を使いました。

鉄芯じゃないと本当の音は出ないという意見もありますが、それはレベル的に高次元な別の世界での話です。

低域は、さすがに、えげつない長さになる空芯コイルを使うのは、心理的直流抵抗もあり(笑)、カットコア・コイルを使いました。

「純正のネットワークに手を加えるなんて邪道だ」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、高感度なスピーカーだと反応も素直で、音の変化の傾向を的確に把握出来て、とても良い体験になりましたよ。
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コンデンサーを交換する為、大量のSprague製オイルコンを入手した所で、作業が中断した痕跡も。

多分、見た目が発電所みたいなネットワーク、作りたかったんでしょうね。(笑)
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これは、上の自作ネットワークを組む前の、ALTEC の純正ネットワークを時間かけてバラして、取りあえず組んだ時の画像です。

この時、L、C、Rの数値も測定しました。

右側の大きなトランスは、ダブル・ウーファー用に入れていたALTEC のマッチング・トランス15067で、つまり左側2個のショボいのが、元々の鉄心コイル。



ところで、ALTEC のフロントロードホーン・エンクロージャーの魅力に関してですが、まずその一つは、低域と高域の位相合わせが容易に出来ることではないでしょうか。

専用の高域用ホーン・スタンドには、ホーン別にステーの取付穴も指定されていて、それこそ誰でも簡単に、一定水準の音で鳴らすことが出来るように設計されていました。

ただ、あくまで劇場用なので、そのまま部屋に入れても、なかなか上手く鳴ってくれないこともあり、例えばマルチセルラ・ホーンを使っているにもかかわらず、2mの至近距離で聴いていて(笑)、駄目だこりゃとか言っているのは、丸出だめ夫でしょう?
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ALTEC 1505B マルチセルラ・ホーン


また、純正ネットワークは最大4dBアッテネートしか出来ず、強力な288ドライバーとは、ハイ上がりなバランスでしかつながりません。

某W.S.I.のDさんは、515Bウーファー1発の場合、ドライバー側で−5〜6dB、2発の場合、−7〜8dB、と仰っていましたが、私の場合、2発で−8.5dBでしたね。

勿論、鼻毛が塞がって息が出来ない程の音圧の音量で聴く場合は、話が別なんですが。

そんな風に部屋で聴いている人、おらんだ左近事件帖でしょ?(ちょっと難解かな?笑)

私自身、まず、外付けのトランス式アッテネーターを使用すること前提に、純正ネットワークをバラしたんだと思います。



現在もALTEC 828エンクロージャーを、Magnavoxの励磁型入れて使っているのですが、実は、828用のウイング・バッフルも所有していて、スピーカーの後ろに隠してるんですよ。(笑)

いつ付けるか、タイミング見計らっているのですが・・・

部屋だけでなく、家族関係も暗くなる可能性がありますもんでね。(笑)

by yabushun | 2014-09-02 06:44 | AUDIO | Comments(0)
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