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Shearing Coat
シアリング(Shearing)という言葉は、「羊毛などを刈り取ること」「刈り取った羊毛」という意味で、シアリング・コートとは、基本的には、羊の一枚革裏毛使いで仕立てられたコートのことを言います。

日本では「ランチ・コート」の名で親しまれ、その呼称は、「トレーナー」「ニューポート・ブレザー」「スイング・トップ」と同様に、VANがつくり出した和製英語・・・と良く言われますが、「エスカイア版20世紀メンズ・ファッション百科事典」でも「Ranch Coat」という名称が出て来ますので、この説に関して、私は懐疑的です。

堀洋一氏監修の「男の服飾辞典」によると、シアリング・コートの「ファッションとしての登場は1930年から」で、「当時はロードスター用の防寒着ーすなわちモーター・コート(カー・コート)として欧米の先端紳士に着用された」とのことらしいです。

かつてアイビー・リーグの学生達がシアリング・コートを愛用したのは、この流れからだと推測しております。
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シアリング・コートでまず思い浮かぶのは、「ある愛の詩( Love Story)」1970年のライアン・オニールですか。

私は小学生の頃に2回観たきりで、フランシス・レイ作曲のテーマ音楽と、「愛とは決して後悔しないこと」という台詞と、シアリング・コート以外、余り憶えていないんですね。

多分、苦手なんだと思います。恋人同士が雪降る中で戯れるような映画。(笑)

そうそう、代々がハーバード大出身の、裕福な家柄のライアン・オニールは、アリ・マッグローに大学の図書館で最初に出会った時、「プレッピー」と馬鹿にされるんでしたっけ。

ライアン・オニールと言えば、TVドラマ「BONES」で、テンペランス・ブレナン博士の父親役で出て来た時は、おおっとなりましたね。

あの甘いマスクの二枚目も、こんな風に老けるんやなと。(笑)


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1963年に製作・公開されたイギリス映画「召使(めしつかい)」

原題は「The Servant」

監督/ジョゼフ・ロージー、脚本/ハロルド・ピンター、撮影/ダグラス・スローカム

中流貴族出身の裕福な、金髪イケメン青年役のジェームズ・フォックスが、シアリング・コート、着てました。

余談ですが、ジェームズ・フォックスのお兄さんは、「ジャッカルの日」の殺し屋、エドワード・フォックスですね。

映画自体は、かなり風変わりな作品で、同性愛を隠喩的に表現した心理的SMプレイ映画、って言えば良いのでしょうか。(笑)

一見、真面目な典型的英国の召使で、一皮むけば極めて野卑、しかし複雑な男、を演じるダーク・ボガードが強烈でした。



ま〜そういうワケで、「ある愛の詩」「召使」どちらの映画も、ええとこの子(エテ公の子とちゃいまっせ)にシアリング・コートを着せて、その「育ちの良さ」が表現されていたというコトです。



ところで、アメリカ製のシアリング・コートと言えば、1869年創立のSawyer of Napa(ソーヤー・オブ・ナパ)が有名ですが、1960年代のブルックスブラザーズやJプレスのものは、どうもイギリス製のものが多かったようですね。

で、今回は、ちょっと趣向を変えてみました。(笑)
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by yabushun | 2013-12-30 01:30 | OVERCOATS | Comments(5)
Commented by 篠原邦彦 at 2014-02-14 16:18 x
いや〜懐かしいですねえ。ある愛の詩、フランシスレイの音楽がよかった。物語の内容はそう感動もしなかったように思います。シアリングコートの実物は持っていませんが、学生時代にVANのランチコートが流行っていました。
Commented by yabushun at 2014-02-14 21:34
懐かしいですが、余り取り上げられず、逆に新鮮な気もしまして、コレ書きました。
シアリングコート、年配のお洒落な方に着ていただきたいですね。
Commented by 坂田雅信 at 2017-09-20 12:23 x
ライアンオニールのシェアリングコートの下、アランニットだと記憶していたのですが、写真を見ると、シェットランドセーターですね。今年は、このコートの下にアランセーターを着ようと思います。
Commented by yabushun at 2017-09-21 00:34
そんな暑苦しいコーディネートされるんなら、私は対抗して、シアリング・コートをB-3フライト・ジャケットかD-1メカニックズ・ジャケットに見立てて、コートの下はA-2フライト・ジャケットをシャツ代わりに着ようと思います。
Commented by 坂田雅信 at 2017-09-22 10:46 x
やはり暑くらしいですかね。北海道ぐらいじゃないと無理かな!(笑)
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