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伊藤流アンプ指南 その1
かつて「サウンドボーイ」誌に掲載されていた「伊藤流アンプ指南」は、私にとって衝撃でありました。

真空管アンプ作りの神様である伊藤喜多男先生が、突如(笑)、青少年オーディオ愛好家向けの新雑誌に登場し、その技術の一端を、惜しげもなく披露されていたからであります。

尤も、「どうしても書け」といわれて止むを得ず、と冒頭から書き出されてました。(笑)

そして、「見たこともない、食ったこともないものは覚えようもなし、教えようなどある筈がありません」と、戦後民主主義の学校教育を受けて来た者に、いきなり足払いを食らわすような調子で、文章が綴られていきました。(笑)
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先生の表情も、面白かったです。(笑)
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完成したアンプを、ジーメンス・ワイドアングルで試聴している後姿で、「伊藤流アンプ指南」の「心得編」は終わります。

そして、「誰でも作れそうにないアンプの、やさしい作り方」なる「奥義編」へと続くのでした。(笑)
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ウェストレックス・ロンドン2192Fに範をとった回路。
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こんな美しい配線技術があるなんて、知りませんでした。



この記事を読んで以来、伊藤先生が作ったEL34ppアンプが、ず〜っと欲しかったわけです。(笑)

そして、何十年後かになる数年前、やっと念願がかなって、「サウンドボーイ」誌の製作記事をもとにして作られた方から、この伊藤式アンプを譲っていただきました。
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CR類も、Allen-Bradley、DALE、SPRAGE等、良い部品を使っています。

配線技術も上手いです。私には無理です。(苦笑)
by yabushun | 2012-11-06 06:15 | AUDIO | Comments(3)
Commented by プリウス at 2012-11-06 06:31 x
yabushunさん、おはよう御座います!!

初めまして!・・ですが、、そんな気がしないのは何故?でしょうか!(笑

やはり、”達人の仕事ぶり”は、さり気なく”凄い技”を使っているところですね!
・・一般人には想像も出来ず・・

世界の名機を、”目の当たりに研究した”・・伊藤喜多男先生だからこそですね!
Commented by yabushun at 2012-11-06 16:44
プリウス様、書込みありがとうございます!(笑)

私はオーディオがきっかけで、アメリカの圧倒的技術力を知ることになりました。

かつて、車も趣味みたいにしておりまして、エンジンをバラしたり組んだりしていたのですが、その時、頭の隅に沈殿していった思いがありました。日本の技術は、けっして世界のトップレベルではないのではないのではないか?と言うことです。

成る程、既に存在する設計思想に基づき、均質な製品を、安価に大量生産することには長けていました。しかし、そのことをもって技術大国と言うのは、少々おこがましかったのではないだろうかと。

少なくとも、戦前のドイツは、本当は避けたかったのでしょうが、アメリカと対抗出来る技術を、幾つか有していたのは確かだと思います。
Commented by yabushun at 2012-11-06 16:44
恥ずかしながらも、私は「伊藤流アンプ指南」で、プロ用の機材とは、どういう思想が貫かれているか、何故そんな作りになっているのか、ということを知りました。プロ用とは、根底では軍事技術と同じ思想で作られているのだと思います。

スミマセン。つい、力が入ってしまい、今、オナラをしてしまいました。(笑)

私は、池田圭先生の疑似漢文調の文章が大好きだったのですが、伊藤喜多男先生の江戸っ子バリバリの、小気味良い語り口も大好きでした。

お二人とも、とてもお洒落な方でしたよね。
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