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トレンチ・コート
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有名な話ですが、トレンチコートは第一次大戦中の際、イギリス陸軍の塹壕(トレンチ)戦用に開発・採用されたものです。

平時のファッションとして一般への広がるようになってからも、銃や双眼鏡をさげるためのものだったエポーレット(肩章)をはじめ、雨や風を防ぐストーム・フラップ、あごをおおうためのチン・ストラップ、さらには本来は水筒や手榴弾などを吊るすべく付けられたDの字形の金環など、軍服としての名残を数多く残しております。

実用性が高く、かつ外観的にも機能美に優れ、数々の俳優が映画の中で着用したことで人気は不動なものとなり、今日に至っております。
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トレンチと言えば、やはり「カサブランカ」(1942年)のハンフリー・ボガートです。

背も高くなく、決して二枚目と言えない彼の、迫力のあるトレンチ姿の格好良さは絶品です。

ところで、彼が映画で着ているトレンチは、アクアスキュータム社製というのが通説ですが、ケン青木氏によれば、本当はクレスト・フェーラスというイギリス製のもののようです。

上の写真をじぃ〜と視ると、確かにトレンチコートにしては、セットイン・スリーブだったり、襟などのデザインもかなり違うようですね。

参考までに下の写真は、アクアスキュータム製を着ているボギーです。
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     NICK FOULKES「THE TRENCH BOOK」より


トレンチコートの着丈ですが、メンズですと、本来のものは膝下から5~15センチ位、地面からだと30センチくらいと結構長めです。

着る人の体型や時代によって、ベストな位置は微妙に変化するとは思われますが、3/4丈に近い短さのものは邪道と考えることにしましょう。(笑)

シルエット的には、上部が比較的タイトで、ベルトがぎゅっと絞って結ばれ、ベルトから下がかなり強烈なAラインになる、と格好良いですね。

トレンチコートを着こなすには、独特のデザインが持つアクの強さ、貫禄に負けないことが必要です。

そして、最終的には、背中で哀愁を漂わせなければなりません。(笑)

ウディ・アレンの「ボギー!俺も男だ」(1972年)ではありませんが、いつか私もトレンチコートが似合う男になりたいものです。
by yabushun | 2010-01-01 06:18 | OVERCOATS | Comments(0)
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